過去ログ - 魔王「勇者が金欠過ぎて街の飯屋でアルバイトしてる、だと……?」
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3: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:42:03.03 ID:OeENFgkc0
メイド「ちょっと勇者、何でこんな所でボーッと突っ立ってるのよ。早く水運んじゃわないと、また注文混んじゃうじゃない。
    ランチタイムまだ終わってないんだから――もしかして……疲れてる?アンタ普段そう言う事言わないから。疲れてたらバックで休んでくれても良いのよ」

勇者「あ、いや、別に疲れてはいないよ。体力だけが自慢だし……ってそうじゃなくて、今来た人達の服装が結構豪華でね。
   女の子の方は高そうなドレス着込んでて。それにもう一人の燕尾服の人は、女の子を主なんて言ってたし……貴族の人かな。
   でも貴族の人がこんな下町の食堂に来る訳ないし。それにお忍びで来てるなら、もっと地味な格好するよね」

――ポカッ

メイド「"こんな下町の食堂"で悪かったわね。わたしの実家だし、あ、アンタの居候先なんだから……そんな風に言うんじゃないわよ」

勇者「へ……あ、そんな意味じゃないんだよ!? ただ、やっぱり周りから浮いてるなぁ……って」

メイド「まぁ確かにそうね。家に来る客なんて磯臭い漁師仕事のおっさんとか、血の匂いがする傭兵くらいなもんだし。御洒落さ皆無よね。
    ――なんか自分で言ってて悲しくなって来たわ。ほら、さっさとあのお客さんから注文取って来なさいよ」

勇者「はーい。あ、それとメイド、今日午後から材料の買い出しに行ってくるから、少しの間店抜けるね」

メイド「またお父さんに買い出し頼まれたの?断っても良いのに……今度わたしから文句言っておくわ」

勇者「良いんだよ、俺に出来る事なんて力仕事ぐらいだし。それにこうやって頼られるのって、結構嬉しいんだ。それじゃ行ってくるよ」


メイド「もう……相変わらず御人好しなんだから」



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