過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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12: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/03(火) 22:40:46.10 ID:aSNq81Rdo

「……、これ、もしかしてロシアで撮られた写真か?」

上条は神裂の持ってきた写真の背景が、どこかで見たことのあるものだということに気付いた。何もないのだ。真っ白で、灰色で、もっと奥まで行っても。こんなグレースケールの濃淡だけで構成されたような場所に、ただひとつ心当たりがあった。
そしてその場所で起きた出来事にも。

「第三次世界大戦か……。」

第三次世界大戦、その戦場で彼女は大きな役割を果たしたらしい、ということは何となく知っていた。あの愛想の悪い第一位から詳しい話は聞けなかったけれど、魔術サイドとも関わりを持ったのだろうと伺わせる話もあった。

「あなたの予想通りですよ。」

「この人物は、第三次世界大戦のキーマンとして注目されています。」

「一方通行は戦争で何をしたんだ?」

「お知り合いなのに、ご存じないんですか?」

「あくせられーたはあんまり自分のことを話したがらないからね。」

あの戦争の核心的な部分に深く関わっていた上条だが、上空高く浮かび上がったベツレヘムの星にいたために、むしろ戦争の全体的な流れに関してはあまり詳しく知らなかった。ロシアでの一方通行について知っていることと言えば、番外個体と出会って、打ち止めを救うことに成功した、それくらいのものだ。

「大天使ミーシャと戦闘をしたり、ベツレヘムの星から放たれようとした黄金の光を食い止めたり―これだけ言えば、魔術師が彼女に注目する理由も分かるでしょう。」

「多くの協力者や様々な幸運が重なった結果のようですが。そこで彼女が見せた奇妙な力こそが問題なのです。」



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