過去ログ - サーニャ「星に願いを」
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2:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/08/31(土) 22:02:33.48 ID:qshCWE1+0



ここ最近の彼女は毎朝10時ごろ登校し、ピアノを2時間弾いて、持ってきたお弁当を食べ、
それからまた2時間弾いて、帰宅するのが日課のようだった。

いつも、一人で。
私に出会う前のように、一人で。

しかし彼女はきっと私に気付いているだろう。
だから、一人なんかじゃなかった。



15時。
いつも彼女が帰る時間だ。ピアノが鳴り止む。椅子を引く音が聞こえた。

私はそっとドアから離れると、今回ばかりはわざと足音が聴こえるように廊下を歩いて昇降口に向かう。
入り口のドアに、そっと手紙を挟んで。

手紙にはただ一言、こう書いた。
「今日の夜20時、あの山の公園で待っています」

学校の門を出たのはそれから5分後。
校舎の最上階から視線を感じた。
私は気にする素振りも見せずに、そのまま歩き続ける。






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