過去ログ - 栗原ネネ「ブレイブルー」
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9: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:33:02.16 ID:xp1O2wjRo

「それでは今からオーディションの概要を簡単にご説明します」

どっかで顔を合わせたと思う、進行役の爺さんと堅物そうなおっさんが隣で説明をしている
そんな二人を含めたオレ達四人は、よくニュースとかで見る簡素な机とパイプ椅子に座り
間延びした声で響き渡る催眠術のような話を続けていた

やり方は進行役の爺さんとおっさんが話を進めてその場で合格、不合格を決めていく
そんな中でオレ達は気になった子がいたら手を上げて質問
確定したのであれば、自分の判断で一人だけ合格と告げて良いらしい

オーディションと言う割にはえらく潔いやり方だ
普通は何日もかけて選考をするはずだが、おそらく合格基準があるのか
とりあえず取っておいてふるいにかけていくやり方のどちらかなんだろう
今のオレ達を考えると、どう考えても後者になんだろうけど……

「どういう子をスカウトするか、基準は考えてるんですか?」

「いや、あんまり考えて無かったな……お前は?」

「僕も正直……女の子を見定める力なんてありませんから」

「だろうね……」

小声で眼鏡の男とどうしたもんかと話し合う
女性とは無縁の生活を送ってきたオレ達に、女の子の魅力が分かるかと言うとまず無理な話だ
せいぜい『あの子可愛いな』ぐらいの感覚しか持ち合わせていない

しかし、進行に関しては問題ないとなればアイドルの選定に集中できる
幸いオレ達は自由にしていて良いようだし、ここは慎重に動くべきだろう

オーディションの開始時間は少しづつ近づいてきている
妙な緊張感に包まれて、手にじわりと汗を滲ませる



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