842: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/11/27(水) 00:53:56.83 ID:i9/tsOf+0
私はずっと、苗木君が好きだった。
中学校の頃からずっと。
アイドルを目指していた間も、アイドルになった後も。
…コロシアイ生活に巻き込まれてからも。
辛い時も嬉しい時も、胸の奥には苗木君への思いがあった。
眩しいライトと視線とカメラを受けている時も、心の何処かで苗木君のことを思っていた。
…どこかで私のこと見ていてくれますように。
そんな祈りを心の支えにしていた。
もう二度と会わないと思っていたのに、私たちはまた出会ってしまった。
嬉しかったけど、苦しかったし辛かった。
ビデオを見せられて、殺人を決意した時、初めて私の中から苗木君が消えた。
それは一瞬のことだったけど、その隙が苗木君を傷つけることになってしまった。
なんであんな残酷な作戦を思いついてしまったんだろう。
あの時から私の恋心は…憧れと優越と、罪悪と背徳が、入り乱れて鎖になり、呪いとなった。
まさしくそれは、「恋の病」と言うに相応しかった。
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