908: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/09(月) 01:44:02.05 ID:do1F3rvA0
  
  
 私の当面の問題は、この嫉妬深い心だった。この心が、苗木君と霧切さんを傷つけるかもしれないと思うと、気が気でなかった。 
 そこで私はみんなの力を借りることにした。 
 みんなと一緒なら私はきっと間違いを起こさない。 
 仮に起こしたとしても、きっと誰かが止めてくれる。 
 そう思ってこのサプライズを企画した。 
  
  
 私がみんなに苗木君と霧切さんが結ばれたと告げた時、ほとんどの人は何かを察したみたいだった。 
 誰も事情を探ろうとしないで提案に乗ってくれた。そのやさしさはありがたいものだった。 
  
  
  
 その日からは苗木君と霧切さんから少し距離をとった。 
 といってもほんの少しだけ。二人が恋人同士として過ごす時間分だけ離れた。これは私と苗木君との関係に適切な距離を取っただけ。 
 それ以外は前と一緒だから大丈夫。私たちは大切な仲間。 
 変わらないで仲間として楽しい時間を過ごしましょう。 
 これが、私たちの出した結論。 
  
  
 もう大丈夫です。 
 始まりを耐えられたのならその先もきっと耐えられます。私には仲間がいます。 
 いつかこの辛い気持ちが思い出になって、笑い話にできる日が来るでしょう。 
  
 新しい恋をまた見つけて、私も幸せになって二人を安心させるんです… 
 そうすればきっとみんな幸せなはずだから。 
 私もきっと幸せになれるから。 
  
  
  
 だから二人ともそんな辛そうな顔しないで… 
  
  
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