過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」
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961: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:37:52.76 ID:nUGALjYx0

不二咲君に合図を送った。不二咲君の腕に緊張がこもる。
僕はゆっくりと、トラップをすり抜けて男子トイレの入口へと近づいて行く。
意を決して、入り口から顔を出した。


石丸「……いない?」ガシッ

石丸「ひっ…?!手首が…捕ま…」

石丸「…誰だ?!」

「………ぷぷ…」

石丸「…江ノ…島君?もしや本物の…?」

江ノ島「……うぷ」

石丸「そ、そうか!逃げてきたのだな!怪我はないかね?」


ぎちぎちと手首が締め上げられる。
その細腕からは想像もできない程の力だった。その力の強さに嫌な汗が出る。
そして暗闇に目が慣れ少しずつ彼女の姿が見えてきた。

その姿はニセ江ノ島君にそっくりだった。…いや、あちらがこの本物に似せていたのだから当然か。
右手は僕の手首をつかんでいる。
左手にはツルハシが掴まれていた。
そしてようやく顔を見る。その顔は…


江ノ島「うぷぷぷぷぷぷぷっ」


僕の想像していた、非力で哀れな被害者の顔などでは無く、獰猛な捕食者の顔。



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