過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」
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967: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:47:56.44 ID:nUGALjYx0

不甲斐ない。ただ、不甲斐ない
兄弟たちは今まさに闘っているというのに僕は戦うことを放棄するというのか
勝とうとすることを放棄するのか?

不二咲君はギリギリまで戦った。
恐れを克服し、僕たちを救ってくれた。
今だって僕の腕を止血してくれている。
彼は立ち向かったというのに僕は逃げるのか?

今ここで立ち上がらなければきっともう朝日は拝めなくなるだろう。
たとえ外にでられたとしても
どんなに早起きしたとしても
負けたままの心ではきっと光を拒絶してしまう。
…そんなあの男のような惨めな人生は嫌だ
脳裏に憎らしいくも哀しい最後だった祖父の姿がよぎる。


石丸「…ツルハシ…」


目の前に置いて行かれたツルハシがあった
思わず手を伸ばしてツルハシを掴む。なぜか懐かしさを感じた。


石丸「…暮威慈畏…大亜紋土?」


…こんな偶然があるだろうか?
ツルハシに、兄弟が背負っている文字と同じものが彫られていた。
暮威慈畏大亜紋土…兄弟の魂とも言える文字。

兄弟のことを思うと力が溢れてくる気がする。
…そうだ、このままではきっと笑われてしまう。
呆れられてしまうかもしれない。
逃げたと知られれば失望されてしまうだろう。

…そんなのは嫌だ。
君は初めてできた友達だ。親友と言ってもいい。
そんな君とは…共に並んで笑っていたい。
…こんなところで寝ていては、きっと駄目だ
僕は立たなければならない



祈りを込めて柄を掴む。

(僕にも力を…力を…勇気をくれ)

(兄弟…力を貸してくれ!)


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