過去ログ - 勇者「真夏の昼の淫魔の国」 -SS速報VIP

過去ログ - 勇者「真夏の昼の淫魔の国」

↓ 1- 覧 板 20

155:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 01:31:22.00 ID:r+HVodVP0
まだかな～

156:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 01:34:29.06 ID:/6wENCLSO
まだなのか…
いつまでも待つぞ…

157:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 01:47:35.95 ID:r/fCGTPs0
やはりクォリティ高いな

158: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 01:57:37.19 ID:R8U/QWVFo
＊＊＊＊

眼を覚ますと、どこか懐かしい埃臭さと、藁の匂いが香った。

159: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 01:58:58.94 ID:R8U/QWVFo

扉は開閉以前に、そもそもはまってなどいない。
こちらへ近づいてくる足音は、尚も奇妙に響く。
ひとつは甲冑を身につけた騎士のような、重く残る金属の足音。
ひとつは皮革を張り合せた靴と思しき、静かに体重を乗せる足音。

以下略

160: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 02:00:50.11 ID:R8U/QWVFo

「君は？」
「何だよ、驚きもしねェのかよ？　最近の人間ってのはどいつもこいつも物怖じしやがらねェな、ったく」

舌打ちし、わざとらしく口を裂けたように開いて吐き捨てる横顔は、どこか悪辣だ。

以下略

161: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 02:02:19.54 ID:R8U/QWVFo

少しずつ、頭が冴えてきた。
記憶はところどころ飛んではいるが、それも時間によって思い出せるはずだ。
この場にいる経緯は思い出せないが――――自分の名も今の地位も、その前に得ていた『称号』も、頭から抜けてはいない。

以下略

162: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 02:04:06.95 ID:R8U/QWVFo
左手側を見れば、窓に接するように、一人掛けのテーブルセットがあった。
オーク材でつくられたテーブルには素朴な暖かみがあり、それは、遠く遠く離れた故郷の生家、
そこにあったロッキングチェアの雰囲気に似ていた。
重厚感は無く、そこにあるのが当たり前のように部屋に溶け込んでいる。

以下略

163: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 02:05:18.94 ID:R8U/QWVFo

ささやかな食卓に向き直ると、質素、という風でも無い。
皿に盛られたメインの料理は、米を厚切りのベーコンや玉葱と一緒に炒めてあるようで、
賽の目に切られたトマトが彩りとして散りばめられている。

以下略

164: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/04(水) 02:07:02.17 ID:R8U/QWVFo

「これは……何という料理だったんだ？」
「……さぁ？　テキトー炒めメシとクズ野菜と落とし肉の寄せ集めスープ。まぁ、ベーコンはアタシ手製だけどさ」

ふと、つられて窓の外を見る。

以下略

662Res/334.40 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ