過去ログ - 勇者「真夏の昼の淫魔の国」 -SS速報VIP

過去ログ - 勇者「真夏の昼の淫魔の国」

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236: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:14:31.55 ID:T3Ls3/Imo
＊＊＊＊

「だから、許してくれ。気付かなかったんだ、本当に！」

朝食の席は、どうにも気まずい。

237: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:15:32.32 ID:T3Ls3/Imo
あれは――――――夢なのか、現実なのか。
結局それさえも、分からなかった。

「だけど、何でだ？」
「その前にまず、お前……何があった？　何があって、行き倒れたんだよ」

以下略

238: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:16:10.14 ID:T3Ls3/Imo
淫魔の生態についてはもちろん学んでいた。
その歴史も特性も、――――人間とのかかわり方も。

「人間界で活動する時は、ちゃんと摂らなきゃダメさ。でなきゃ体力低下、最悪死ぬ。精液無しじゃ、十年も生きられやしねぇ」
「…………」

以下略

239: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:18:11.37 ID:T3Ls3/Imo

つまり、何の事もない。
ナイトメアは、自分の怪我を治そうとしていたのだ。
夢に現れた時の、少女の似姿は全身が傷ついていた。
その傷を治すために、薬として精液を求めた。

以下略

240: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:19:29.43 ID:T3Ls3/Imo
「馬にやっとけ。水飲ましたきゃ好きにしな」
「すまないな。それにしても……」
「あ？」
「…………優しいんだな」
「は、はぁ！？」

以下略

241: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:21:36.84 ID:T3Ls3/Imo
＊＊＊＊

「……はい、どうぞ、堕女神様。特製コーヒーです」
「ありがとうございます。……良い薫りがしますね」
「お好みで砂糖とミルクをどうぞ。ここに置いておきます」

以下略

242: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:22:34.45 ID:T3Ls3/Imo

「ああ……お母さんなら、今日は風邪引いて寝てますよ。暑いからって裸で寝てお腹冷やしたんです」
「大丈夫なのですか？」
「寝てれば治ります。それにしても、お一人でいらしてくれるなんて……珍しいですね」
「ええ。『休日』というものを賜りまして。陛下は……その、少しの間避暑へ」

以下略

243: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:23:19.94 ID:T3Ls3/Imo

「……あなたは、休日はどのようにお過ごしですか？」
「え？　私は……そうですね。お家の掃除や洗濯とか」
「他には？」
「本読んだりお昼寝したり、お母さんと買い物に出かけたり…………」

以下略

244: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:24:59.91 ID:T3Ls3/Imo

城に戻って、何気なく、堕女神は『彼』の私室に足を向けた。
そこへ行くための道のりが、既に懐かしい。
絨毯を踏みしめる感触は、そして虚しい。

以下略

245: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/09/08(日) 02:26:25.39 ID:T3Ls3/Imo
すまない、二日も開けました
ちょっとゴチャゴチャして、コピペして投下する時間さえ作れず……

短いけれど今日の分、投下終了ー

246:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/08(日) 03:08:10.63 ID:rNRl2i4R0
乙～

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