798: ◆g57b5LtYaYY5[sage saga]
2013/12/20(金) 08:12:53.05 ID://rNSuR1o
誠子「これは、大きそう!」
苦々しく呟きながら先輩の顔が強張る。俺は置かれていた釣り用タモを手に取る。
誠子「それはいいから今はこっちを手伝って!」
先輩の声に俺はタモを投げ出し、竿を握る先輩の手に自身の手のひらを重ね竿を立てる。
獲物も必死で抵抗する。海面に連なる釣り糸が右へ左へと激しく動く。
竿を持っていかれそうになるのを踏ん張りながら耐える。先輩の手は必死で竿を起こしながらリールを手早く巻き取っていた。
海面に魚影が浮かび上がってくる。これはなかなかの大物だ。目算で50cm前後。
ここで一か八か。
京太郎「先輩、ここは俺に任せてください!」
誠子「任せててって?」
京太郎「こうするんですよ! …………とぅ!」
俺は先輩から身を離し迷わず海へ飛び込んだ。
誠子「……………………………………………………へ?」
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