過去ログ - やはり比企谷八幡は雪ノ下陽乃には勝てそうにない。
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2013/10/12(土) 01:53:08.76 ID:QU/UqU0K0
「ううん・・・やっぱりなんでもない。もう・・・終わりにしよ?」
「えっ!?なんすかそれ!?今の言いかけたのは何なんですか!?」
「良いの!気にしないで!」
雪ノ下陽乃は上を向いて無理に笑ってみせている。
後ろ姿だが、無理をして笑っているのは声を聞けばわかる。
「陽乃さん!」
我慢できなくなった俺は雪ノ下陽乃の両肩を掴み、振り返らせた。
「ひ・・・比企谷君・・・今は・・・ダメ・・・見ないで・・・」
「嫌です!俺は・・・陽乃さんのこと・・・忘れたくないです・・・。」
「私だって・・・忘れたくないよ・・・。」
「陽乃さん・・・」
「でも・・・今の比企谷君は雪乃ちゃんの彼氏じゃない・・・。それとも、雪乃ちゃんと別れる覚悟で私に会いに来たの?」
「・・・来るまでは愛想尽かされても仕方ないと思ってました。でもあいつは・・・愛想尽かすどころか・・・今まで以上に・・・。でも・・・俺はただ陽乃さんに会いたいと思ってただけだったので・・・陽乃さんと付き合うとか・・・あんまり考えてなかったです。ただ・・・会って・・・話がしたかったんです。」
何一つとして嘘は言っていない。
俺は純粋に・・・雪ノ下陽乃に会いたかった。
会って、話がしたかった。
「ということは・・・比企谷君の目的はもう果たせたのかな?」
「まぁ・・・そういうことになりますかね・・・。」
「そっか・・・それしても雪乃ちゃん一途だなぁ・・・。」
「ええ。実の姉に彼氏を取られるかもしれないのに・・・。」
「ははっ・・・」
「ふふふ・・・」
数秒の沈黙の後、俺達は少し笑ってしまった。
「じゃあ・・・もう・・・終わりにしよっか?私達。」
「そうですね・・・。まぁ・・・何もかも間違ってたんで・・・最後くらいはしっかり終わらせましょうか・・・。」
「比企谷君・・・。」
「陽乃さん・・・。」
お互いに何も言ってないのに・・・
まるで最初から決まっていた出来事のように・・・
俺達は最後のキスをした。
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