過去ログ - やはり比企谷八幡は雪ノ下陽乃には勝てそうにない。
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41:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/06(金) 21:45:22.64 ID:U4d1ntJb0
その後、俺はマンゴーカルピスジュースやストロベリーラテなど、普段あまり飲まないようなドリンクを注文して飲んでいた。
雪ノ下陽乃はワインやカクテルを結構飲んでいたが、酒に強いのか全く酔っている雰囲気ではなかった。
強いて言うならいつもよりテンションが少し高いかもしれない。
そのくらいわずかな変化だった。
雪ノ下陽乃は酒を飲んでいるからテンションが上がる理由はわかる。
しかし現在、なぜか自分自身も少しテンションが高い。
誰かと二人で外食、それも個室でなんて普段なら絶対に嫌な状況。
テンションなんて最低値が当然なはずだ。
ましてやその相手が雪ノ下陽乃と言うのなら尚更である。
そのはずなのに、自分でも原因はわからないが、今はこの時間を嫌に思わない自分が居た。

嫌な時間と思わなかったせいか、雪ノ下陽乃との食事はあっという間に時間が過ぎていた。
時計を見ると乾杯から2時間半程が経過していた。
頭は少しクラクラするし身体は熱い。その時俺は、酒を飲まされていると確信した。
「あ・・・あの・・・雪ノ下さん・・・?」
「陽乃さん。」
「ゆ、雪ノ下さん?」
「陽乃さん。」
露骨すぎる・・・。どうやらこの人は俺に陽乃さんと呼ばせたいらしい。
今は確認したいこともあるし、名前で呼ぶくらい・・・
「は、陽乃さん・・・。」
「はい、なんでしょう。」
「あの・・・もしかして俺ずっとお酒飲まされてました・・・?」
「あれ、今頃気づいたの・・・?もー、お姉さんいつバレるんじゃないかとドキドキだったんだからぁ!心配して損したー。」
予想通り俺は雪ノ下陽乃に酒を飲まされていた。
やはり大人には勝てないのか・・・戦力の差なのか・・・

「あの・・・ちなみに、どこから・・・?」
「え、最初から最後までずっとお酒だったよ?」
恐る恐る聞いた俺に対して、雪ノ下陽乃は笑いながらそう答える。
世の中には随分とソフトドリンクのようなお酒があるんだな。
あれだけ美味いとわからないぞほんとに・・・。

「まぁまぁ、比企谷君。そんなことより・・・」
そう言って雪ノ下陽乃は立ち上がり、俺の隣に座った。
「え、あ・・・あの・・・な、なんですか急に?」
俺は少し距離を空けようとするがすぐに腕を掴まれてしまう。

そして雪ノ下陽乃は俺の耳元で囁いた。
「この前のキスの続き・・・しよっか。」



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