過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
1- 20
143:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/18(水) 12:09:24.68 ID:IDlpEUsn0
――同時刻 WC

シェリー「クローン、だぁ……?」

男の声『そうそう。髪の一本、血液の一滴さえあれば、同じ人間を造れるってぇ技術だ』

男の声『そいつでエリスを生き返らせるって話だ』

シェリー「……ハッ、アハハハハハハハハハハハハッ!」

 見当違いな言葉に笑いが漏れる。

男の声『んだよ、笑ってんじゃねーよ』

シェリー「20年前だぞ?エリスが居なくなったのは!」

男の声『だから?』

シェリー「あの子の細胞が残ってる訳ねぇわよ!墓でも暴くつもりか!」

男の声『「回収」しといたんだよ。あん時、俺がな』

男の声『血溜まりん中からフラスコでこっそりとな?』

男の声『……ま、生憎見つかっちまって、顔の皮剥がされた訳だが、無駄にはならなかった』

シェリー「……それは、エリスじゃない」

シェリー「あの子はもう、ずっとずっと昔に死んだのよ!帰ってくる訳がないの!」

シェリー「幾らどれだけ外見を似せようとしたって!魂の宿らない肉体は人なんじゃねぇっ!」

 それはいつだったろうか。シェリー本人が人ならざる存在へ向けた言葉。
 ゴーレムの『エリス』が彼でないのを分かっていたからこそ。人でない彼女が人として生きているのを羨んだ。

 結果、風霧を否定しようとしたのに、彼女の友達によって阻まれた。
 そう、今の立場と同じように。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
862Res/956.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice