過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/22(火) 11:55:28.63 ID:1k+vy+yM0
壮年の男性「子供達は親を捨てて、クルセイドで拡張した東方へと移り住んだと」

佐天「ご両親と別れてまで、ですか?」

壮年の男性「貧しい家庭であれば、遠くへ出稼ぎをする必要に迫られますし、全く珍しい事ではありません」

麦野「まぁそう言う時代だったって話ね」

佐天「でも、だからって笛吹男さんに全て責任押しつけるのもなんかって気がします!」

壮年の男性「日本では人が居なくなった場合、『神様が隠した』って考えるんですよね?」

佐天「神様っていうか、天狗とか、はいそんな感じですけど」

壮年の男性「『子供の失踪』という結果に対し、『神隠し』と言う原因を後付けしました。ここまでは宜しいでしょうか?」

佐天「えぇ。当時は世界情勢なんて分からないでしょうし、客観的に分析出来る人も組織も無かったでしょうからね」

壮年の男性「同様に私達は『子供の失踪』に『笛吹男』と言う原因を後付けしたんですよ」

壮年の男性「神様が怖いから、日本とは違う形になりましたが」

佐天「あー、なるほど」

麦野「つっても推論だけでしょうが」

壮年の男性「西洋では『狼男伝説』が数多く残っています。それこそ『リターナー』と同じぐらいの頻度で」

佐天「リターナー?初めて聞きます」

麦野「日本語の『黄泉帰り』って所じゃないかしら?」

壮年の男性「墓から戻ってくる死人はどこでも聞きますが、西洋は狼男が一杯居ます。それは何故か?」

佐天「狼さんがたくさんいたからでしょうか?」

壮年の男性「はい、つまり?」

佐天「え、えぇっと――パスいちで!」

麦野「何回ルールだ?……ああっと、アレよね。日本には『天狗』って伝説があった。だから天狗のせいにされた」

壮年の男性「西洋には狼が住む深い森があった。だから狼男のせいにされました」

佐天「はい?」


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