過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/30(水) 13:12:32.44 ID:ZbrusG1n0
 ゾン!

笛吹男「……ぁ?」

マーク「すいませんね。いやはや、美味しい所を持って行ってしまいまして」

 背後に回っていたマークの術式が、笛吹男の腹を貫通していた。
 制御を失ったアルカナでは抵抗しきれず、バードウェイの放った一撃が男を押し潰していく。

笛吹男「……いや、あの、これって!違いますよね?『明け色』の魔術は効かないんじゃ……?」

バードウェイ「そうだなぁ、お前の言う通りだよ。『プリマ・タロッコ』と同格か、それ以上の霊装じゃないとお前には効かない」

バードウェイ「――そう、『明け色』以外の魔術でもない限りは、だ」

笛吹男「いやでもこれ、これはっ!これは一体!?」

 ジジジ、と不吉な音を立てて膨大なテレズマに呑み込まれていく。
 その顔は苦悶と唖然とした表情に占められていた。

笛吹男「マーク!マーク=スペース!あなたにそんな魔術が使えるなんて、聞いてな――」

マーク「違います、ボス。それは“自分”の名前じゃありません」

 マークは――いや、マークの外面をした者は『手に持った黒曜石のナイフ』をブラブラさせつつ、こう嗤った。

海原(マーク)「初めまして、海原光貴です」

笛吹男「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!!!」

 小さな太陽が地上に振ってきたかのような光量が辺りを包み、戦闘は終わる。
 それが二つの『結社』の数百年に渡る因縁の終了を意味していた。


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