過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/26(火) 11:23:38.66 ID:V/3l3D3R0
――路上

シェリー「いやー、疲れた……慣れねぇ事はするもんじゃないわね」

上条「意外にきちんとやってんだな」

シェリー「イギリスじゃ美術の講師もやってたけどね、一応」

上条「変人で通ってた?」

シェリー「……否定出来ねぇけど、もう少し気を遣え」

上条「孤独なロンリーウルフ?」

シェリー「そもそもオオカミは群れで暮らす生き物だろ。大抵はそうだろ」

上条「誰が言い出したんだろうな。一匹狼的な話は」

シェリー「あのガキもやっかいな性格してやがる。野生のオオカミに餌付けした方が楽じゃねぇのか」

上条「一方通行は境遇だと思うけどな。それこそ周りに誰も味方が居ない状況で」

上条「近寄ってくるのはスキルアウトと『木原』的な研究者。それじゃ歪んじまうのも仕方がないって」

シェリー「それじゃぶっ殺された一万人は『仕方がなかった』で済ませんのか?」

上条「それは」

シェリー「死んだ奴ぁ何も言わないし何も望まない。『もしも生きていれば』とかって言うのは簡単よ?」

シェリー「でもそいつぁガキの『他者再生』と同じよ。本物に限りなく近いニセモンなんだよ」

シェリー「なまじっか死人を知っているだけに、身近な人間には醜悪にすら映るんだろ」

シェリー「アレだよ。有名人の蝋人形みたいなの?似ているだけに気持ちが悪いって奴」

上条「『不気味の谷』だっけか。人間に似せれば似せる程気持ち悪い、的な話」

シェリー「……どうだろうなぁ。木原円周に関しちゃ、加害者であり被害者ってぇ感じで誤魔化したが」

シェリー「『人によく似た何か』って不自然さを感じないでもない……あぁ、そりゃ白いのにも言えるが」

上条「んー……俺はあんまり難しい事は分からないけども」


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