過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/10(火) 10:52:39.83 ID:CmSbw0G30
円周「『よーっし!それじゃそういう時にはご一緒にっ!』」

上条「おいお前今度はどこの平行世界から受信しやがった!?」

円周・客「『うーいはっるーーっ!愛してーるぞーーーーっ!!!』」

上条「だから違う!?ってかそんなデータどこに残ってた!?」

鞠亜「ユングによれば、人は無意識の所で繋がっているそうだ」

上条「お前はお前で急に何言いだしやがった?」

鞠亜「集合的無意識という海の中に『個』という島が人類の数だけ浮かんでいて、私達の意識は普段その孤島で生活している」

鞠亜「常に孤独であるよう宿命づけられているが、根幹は繋がっており個々の発想自体はそう大差ない」

鞠亜「どの島もそれを支えているのは分厚い岩盤であり、大地の奥深くで繋がっている、と」

鞠亜「遠く離れた北欧のトール神と日本の建御雷。どちらも共に雷神であり、武神でもあり、時として農耕神としての一面も持つ」

鞠亜「ギリシャ神話の冥界下り、オルフェウスが死んだ恋人を蘇らせる――黄泉帰らせる下りは、日本のイギナギ・イザナミ神にも共通する」

鞠亜「これはただの偶然ではなく、かといって両者に交流があった事実はない」

鞠亜「従ってユングは『人類はある種の「原型(アーキタイプ)」を持っており、そこから知識が流れ出る』と考察したんだ」

鞠亜「さっき言った孤島の例えであれば、煮立った鍋の中に浮き出る泡は、どれもこれも同じって事だね」

鞠亜「……尤も、最近じゃ人類を守るために不気味な泡も沸き立つようだけれど」

上条「……つまり?」

鞠亜「さっきからカレー鍋が噴きこぼれそうになっているよ?」

上条「面倒臭っ!もっと早く言え+ヤングの話持ち出した意味が分からねぇっ!?」

鞠亜「ユングだね。一応君は高校生だし、若い部類には入るけれど」

円周「あれ?当麻お兄ちゃんカンピオー○に出てなかった?」

鞠亜「それは仕方がない。人間は集合的無意識で繋がっているのだから、ある程度似通ってしまうのも当然さ」

上条「オイバカ止めろ!最近のラノベの主人公がどれもこれもテンプレ過ぎるとか業界批判するんじゃねぇよ!」

上条「作家さんは最初に企画書を作って出版社に提出しなきゃならないんだから、結局編集が無難だと思ったキャラしか通らないんだし!」

円周「あれもなぁ、ツンデレみたいにいい加減使い回しが過ぎると思うんだけどねー」

鞠亜「悪貨は良貨をなんとやら。まぁ私達には関係のない話だな」

上条「い・い・か・らっ!仕事をしやがれクソメイドとも!!!」


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