過去ログ - バードウェイ「ようこそ、『明け色の陽射し』へ」 〜断章のアルカナ〜
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812:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/07(火) 12:53:17.10 ID:oWowqeUX0
上条「そう、か……?それにしては死にかけた気がするけど。なんか記憶が混乱して」

バードウェイ「そりゃ副効果だな。大丈夫だ、軸は『ここ』に固定しただろうから」

上条「そう?ならいいんだけど――待て待て、お前今すっげー事言わなかった?」

バードウェイ「あ、馬鹿っよせっ!人が折角曖昧にしてやろうしているのに!」

上条「よさないものっ!だって今の一連のトンデモってなんなんだよっ!?」

上条「ヘルメス何かとか!『死者の書』の正体だとかっ!」

バードウェイ「……あーぁ、やってしまったなぁ、これは」

上条「な、何の話?」

バードウェイ「その様子だと、アレか?全部聞いてきたんだな?」

上条「ん、あぁ。つーか言ったのお前じゃねぇか。別に聞いても『DEADor婿入り』しなくていいって」

バードウェイ「……」

上条「な、なんだよ?」

バードウェイ「確認するが、正確には『出来ない』とか『有り得ない』って言ってなかったか?」

上条「後ろの方だった」

バードウェイ「そりゃ無理だろう。だってあれはわたしの娘だ、幾ら何でもノーカンだな」

上条「――はいぃっ!?」

バードウェイ「あー……『アレ』の話だが、簡単に言えば『世界は無限の選択肢で分岐している』って感じなんだよ」

上条「例えば、今さっきほうじ茶を注文した世界と緑茶を注文した世界に、みたいな?」

バードウェイ「『そちら』ではほうじ茶だったのか」

上条「あ、いつの間にか抹茶になってる」

バードウェイ「『アレ』は『その世界から自分の都合の良い世界を選ぶ』力がある」

バードウェイ「だから私は『イギリスからお前が落ちていた場所』へと跳んだ。ここまでは良いな?」

バードウェイ「そうでもしないとあの混乱の最中、ドーバーから短時間で乗り込めそうになかったからな」

上条「あ、あぁ。俺が北極海にダイブした時だよな」

バードウェイ「でもそれじゃ『足りなかった』んだ。探知魔術も効かない馬鹿なんか放っておけ、と私は言ったんだがね」

上条「……俺の記憶と大分違うよな……?」

バードウェイ「マークが泣き喚いて懇願したので仕方が無く、人力で探していたのがだか、あの時見つけたのは偶然――ではない」

バードウェイ「意識のない程に重傷を負った貴様が声を上げたのは、子孫が『アレ』を使ってお前に細工をした、といった所か」

上条「いやいやいやいやっ!?だって卵が先かって話になるんじゃないのかっ!?」

バードウェイ「『未来からの介入がある事すら織り込み済みの運命』なんだろう、きっと」


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