過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
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36:K[saga]
2013/09/06(金) 01:20:56.83 ID:WPhRrGRRo

 昂ぶる絹旗の口調に変化が見られた。
 自らの口調が変わる程に、絹旗は現状を楽しんでいた。

絹旗「とりあえず、超引っ張ってみましょうかァ」

 内部を犯す手が、何かを掴んだ。
 研究員は既に意識を失う寸前。
 目を見開き、しかし、暴れる事もできない程に疲弊していた。

絹旗「えい」

 なんとも可愛らしい掛け声と共に、絹旗は内部で掴んだものを引っ張った。
 何かが割れ、折れ、砕けたような音がした。
 果実を潰したような不気味な音を奏で、絹旗の手がゆっくりと研究員の腹部から顔を出す。
 手は真っ赤に染まり、白い肌を隠していた。
 その手に握られていたのは、骨だった。
 上半身、下半身を繋ぎ、支える役目を持つ脊椎骨。
 その一部が、絹旗の手によって握り、そして、

絹旗「……」

 砕かれた。

絹旗「もォ終わりなンですかァ?」

 絹旗は研究員に語りかけた。
 しかし、人形のように手を垂れ下げ、研究員は既に絶命していた。

絹旗「はあ……」

 興味が一気に冷め、絹旗は深い溜め息を吐く。
 もっと、もっとぐちゃぐちゃにしたかった。
 痛がり、転げ回る様を見ていたかった。
 静寂が部屋の中を支配した。


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