過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
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K
[saga]
2013/09/06(金) 01:22:08.60 ID:WPhRrGRRo
麦野「テメェの能力があれば、銃弾どころか、血飛沫を浴びる事すらない筈だ。だが、今のテメェはどうだ」
まるで床に広がる汚物でも見つめるような鋭い視線。
それは絹旗に注がれていた。
全身を返り血で染め上げ、どこかの部位であろう肉片などが絡まっていた。
フレンダ「うう……滝壺……」
滝壺「大丈夫、フレンダはやれるだけの事をやった。そんなフレンダを私は応援している」
絹旗の人間解体ショーを目の当たりにしたフレンダは、滝壺に泣きついていた。
麦野「はあ……」
そんな滝壺とフレンダを見て、麦野が深い溜め息を地面に落とした。
思えば、フレンダはこれが始めてだ。
絹旗が壊れるのを見るのは。
そろそろ来る頃だと思っていた。
麦野は今日の仕事で最大のミスを犯した事に気付き、唇を噛んだ。
麦野「……絹旗、しばらくアイテムを離れろ」
絹旗「はァ? 何を超言っているンですかァ?」
その小柄な体型からは想像もつかない威圧感を麦野は感じた。
が、アイテムのリーダーはその程度で怖気つく器量ではない。
麦野「理由が欲しいって顔だな。なら簡単だ。今のテメェじゃ使い物にならねえんだよ」
絹旗「LEVEL4のこの私がですかァ?」
麦野「そうだ。たかがLEVEL4如きで過信するような奴は、危なくてアイテムじゃ使えねえんだよ」
その言葉に絹旗の目が見開かれた。
麦野は今の絹旗を警戒し、僅かに腕組を解く。
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