過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
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38:K[saga]
2013/09/06(金) 01:22:08.60 ID:WPhRrGRRo

麦野「テメェの能力があれば、銃弾どころか、血飛沫を浴びる事すらない筈だ。だが、今のテメェはどうだ」

 まるで床に広がる汚物でも見つめるような鋭い視線。
 それは絹旗に注がれていた。
 全身を返り血で染め上げ、どこかの部位であろう肉片などが絡まっていた。

フレンダ「うう……滝壺……」

滝壺「大丈夫、フレンダはやれるだけの事をやった。そんなフレンダを私は応援している」

 絹旗の人間解体ショーを目の当たりにしたフレンダは、滝壺に泣きついていた。

麦野「はあ……」

 そんな滝壺とフレンダを見て、麦野が深い溜め息を地面に落とした。
 思えば、フレンダはこれが始めてだ。
 絹旗が壊れるのを見るのは。
 そろそろ来る頃だと思っていた。
 麦野は今日の仕事で最大のミスを犯した事に気付き、唇を噛んだ。

麦野「……絹旗、しばらくアイテムを離れろ」

絹旗「はァ? 何を超言っているンですかァ?」

 その小柄な体型からは想像もつかない威圧感を麦野は感じた。
 が、アイテムのリーダーはその程度で怖気つく器量ではない。

麦野「理由が欲しいって顔だな。なら簡単だ。今のテメェじゃ使い物にならねえんだよ」

絹旗「LEVEL4のこの私がですかァ?」

麦野「そうだ。たかがLEVEL4如きで過信するような奴は、危なくてアイテムじゃ使えねえんだよ」

 その言葉に絹旗の目が見開かれた。
 麦野は今の絹旗を警戒し、僅かに腕組を解く。



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