過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
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4:K[saga]
2013/09/03(火) 12:17:13.84 ID:sBV5PyAU0
〜item〜

 学園都市。
 総人口の約八割が学生で占められた科学の街。
 しかし、それは学園都市の一端にしか過ぎない。
 本質は、『人間を超えた身体を手にすることで神様の答えにたどりつく』事。
 人間を超えた身体――『超能力』、即ち『脳の開発』。
 学園都市に住まう学生達の脳の開発を行い、人を超えた力を手にする事が、この学園都市の目的である。
 東京西部を一気に開発して作り出され、一部を神奈川や埼玉に及ばせながら東京都の中央三分の一を円形に占めている。
 二十三の区に分けられ、学区ごとに特徴がある。
 そんな二十三区の一つである、第七学区のファミリーレストラン。
 昼時の店内は喧騒で溢れ、店員が慌しく動き回っていた。
 席は既に満席であり、回転効率を上げるため、席は時間性となっている。
 そんな中、店の一角を占拠する四人の少女達がいた。

???「――た――おい――はた」

絹旗「――はっ!?」

???「ようやく起きたか……ったく、仕事の会話じゃなかったらブッ飛ばしてたところだわ」

 絹旗最愛の向かい側の窓際に座る高校生ぐらいの女が腕組みをしながらそう零す。
 ふわりとした栗色の髪が肩を撫でるように下ろされ、その髪から覗く表情には子供らしさは感じない。
 切れ長の目は鋭く、可愛いというイメージよりは、美人というイメージだ。
 春をイメージした桜色のスカーフを首に巻き、ベージュ色のコートを身に纏っている。
 ストッキングに包まれた脚を組み、モデルであればかなりの高評価を得ることだろう。
 どこかのご令嬢だったのか、一挙手一投足に落ち着きを感じる。
 学園都市最強の超能力者(LEVEL5)第四位――『原子崩し(メルトダウナー)』の麦野沈利である。
 電子を曖昧な状態で固定し、操り、絶大な破壊を生み、全力であれば第三位の超電磁砲(レールガン)をも圧倒すると言われている。
 しかし、強大な力には代償が付き物だ。
 使い方を誤れば、それは自身を蝕み、崩壊させてしまう。

麦野「最近、よく居眠りするみたいだけど、あんた調子でも悪いの?」

???「結局、絹旗はまだまだお子様っていう訳よ」


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