過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
1- 20
5:K[saga]
2013/09/03(火) 12:17:56.26 ID:sBV5PyAU0

 麦野の心配を他所に、ベレー帽のようなものを頭に乗せた少女が小馬鹿にしたように笑う。
 彼女の名前はフレンダ=セイヴェルン。
 元々の黒髪を脱色したのではなく、純粋な金髪は流れるように腰まで届いていた。
 丸みを帯びた青い瞳は、全てを見透かす怖さを感じさせながら、同時に可愛らしさも感じさせる。
 学校の制服を改造したような紺色の服に身を包み、スカートは短め。
 そのスカートの下から覗く脚は黒のストッキングによって保護され、白い肌を隠している。
 見た目と名前から分かる通り、西洋の人間だ。
 が、彼女の流暢な日本語から推測するに、日本で産まれたか、もしくは物心つかない頃に海を渡ってきたのだろう。
 能力に関しては一切不明だが、とある事柄に関しては右に出るものはいない。

フレンダ「ごふっ!?」

 そんな小馬鹿に笑っていたフレンダが、奇声と共に机に突っ伏した。

絹旗「フレンダは、超黙っててください」

 フレンダを突っ伏させた張本人、絹旗最愛が握り締めた拳を解いた。
 見た目は中学生ぐらいではあるが、童顔の為にもっと幼く見えてしまう。
 橙色のパーカーを羽織り、下には白地のシャツ。
 フードに隠れた髪は焦げ茶色。
 青色のショートパンツを履き、スニーカーという身なりは少年と思われても仕方ないだろう。
 しかし、当の本人は動きやすければそれでいいと、服装に関してはあまり興味が無いようだ。
 四人の中では最年少である彼女。
 そんな彼女もまた、能力者の一人である。
 大能力者(LEVEL4)の『窒素装甲(オフェンスアーマー)』。
 窒素を纏い、そして操る彼女の能力。
 それは、とある能力者を元に人工的に植え付けられたものだ。
 暗闇の五月計画という、知る人は知る、非人道的な人体実験。
 学園都市最強の超能力者(LEVEL5)第一位――『一方通行(アクセラレータ)』。
 その演算パターンを無理矢理に脳に叩き付け、生まれたものだ。

???「大丈夫。お子様なきぬはたでも私は応援している」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
421Res/260.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice