過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想
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K
[saga]
2013/09/03(火) 12:19:56.08 ID:sBV5PyAU0
そんな麦野の斜め右。
フレンダは近所のスーパーで購入してきた鯖缶に舌鼓を鳴らしていた。
改めて言うが、ここはファミリーレストラン。
注文、食う、払う。
この循環があって成り立つ場所である。
持ち込みなど以ての外である。
公園の片隅に鎮座するベンチではない。
滝壺「んっ……何か、悩み事でもあるの? きぬはた」
ドリンクバーで淹れてきた飲み物で喉を潤す滝壺。
前者二人に比べ、こちらは比較的まともだ。
が、それ以外のものは一切注文しない。
ドリンクバーで長居される客は、店側としてはかなり迷惑である。
店員「……」
現に、店員の迷惑そうな視線が四人へと注がれていた。
そして、今日に限って言えば、混雑時の対応として席の利用は時間性となっている。
既に彼女達が店内に入ってからの利用時間は、その制限時間を大幅に超越していた。
しかし、彼女達が占拠する席から発せられる、独特な雰囲気が店員の口を開かせない。
絹旗「悩み事、ですか……いえ、特には……って、滝壺さん」
滝壺「何?」
絹旗は引き気味に、滝壺が飲む飲み物へと視線を注いだ。
絹旗「今日は一体、何を超混ぜたんですか?」
滝壺「苺おでん、ジンジャー、ヤシの実サイダー、枝豆珈琲――」
滝壺は自身が口につけたコップを持ち上げ、答えた。
まるでヘドロのように渦巻き、泡が浮き上がる。
浮き上がった泡は、表面に出来た薄い膜をゆっくりと持ち上げ、そして裂いた。
それを平気で飲む滝壺も、やはりまともではない。
いや、そもそもこの四人にまともな人間はいないだろう。
絹旗「いえ、もういいです。これ以上聞いてしまったら、超気分が悪くなってしまいます」
絹旗はこれを片付ける店員の泣く顔が容易に想像できてしまった。
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