過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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34:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 22:28:33.84 ID:87rQNUdHO
もはや用事はなかったし、人であふれたこの街にいる理由はなかった。
普段のワタシならさっさと帰宅しているところだった。
けれどもワタシの五感は錆びついたかのように鈍くなっていて、自分の世界のあらゆることが霧がかかったようにぼやけていた。
街のありとあらゆる音の洪水もどこかくぐもって聞こえた。
ふとあの人形が脳裏をよぎる。
細い手首。
白すぎる肌。
ワンピース。
長い髪。
見えない顔。
あの不気味な人形は間違いなくはじめて見たものだった。
それにもかかわらずワタシはどこかであの人形を見た気がしてならなかった。
そもそもワタシはこのバイトをやめるべきなのではないか?
バックレてしまえばいいんじゃないか?
あんな得体の知れないものを飼いならしている職場などで働く必要はあるのか?
「あのー、すいません」
音にあふれかえった街の中でも澄んだ声ははっきりとワタシの耳に届いた。
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