過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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428:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/29(日) 00:11:42.83 ID:cd217npmO
オレはてっきり三つ目の話は先輩のふりをしたレミによるオカルト話だと思った。
なにせエミ先輩自身が知らないのだから。
だが、真実はそうではなかった。
実際にはエミ先輩が演じていたレミ。
そのレミが演じたエミ先輩という体裁でオレに三つ目の話を聞かせて来た。
本来ならこれも他の三つの話と同じでエミ先輩が考えたものなのに、彼女は先輩を演じるレミという存在になっていたためにそこの記憶がないのだ。
あの話は四つともエミ先輩が考えたものだったのだ。
そう、こう考えるとレミの言っていたことは間違っていないということになる。
オレはどうすればいい?
いや、どうしようもないのか?
騒々しいはずの校舎の音たちが、レミとエミ先輩という存在のせいでぼんやりしていく。
地に足がついていないような、あるいは足がついているはずの廊下がぐにゃぐにゃとゆがんでいくような。
オレは意味もわからないままなにも考えられないまま自分の教室へと吸い込まれるように向かっていく。
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