過去ログ - 女勇者「魔王だけど勇者になってみた」
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63:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/07(土) 19:15:05.22 ID:+UF1Y5wr0
勇者「禁術とは、そういう魔法だ。世界を滅ぼすことのできる魔法。いくら信頼する人がいても、教えることはできない」

魔王「なんだって、そんな魔法が下級魔族のとこに……」

勇者「下級魔族だからこそ……さ。……君たちは全ての人間と魔族がいがみあってると思っているようだが、それは少し違う」

魔王「じゃあ、なんだってんだ?」

勇者「人間を嫌う本能は、上級魔族にのみ現れる傾向なんだ。覚えはないかい? 人を嫌わない下級魔族に」

魔王「そういえば……旅の途中で何度かあったな……」

勇者「上級魔族に渡ったら、人間界はたちまち滅んでしまう」

魔王「……」ゴクッ

勇者「ま、本能を抑える上級魔族もいるんだけどね」

勇者「そして……もう一方、勇者の旅路には様々な疑問点が残る」

魔王「疑問点?」

勇者「なぜ、最初の方で強い魔族が出せないのか、勇者はなぜパーティーを組むのか」

魔王「そ、それはそっち側の問題じゃないのか? 強い魔族の話だってそっちの配置の問題だし、パーティーだってそっちの方が
強いから……」

勇者「……ごめん。変なこと言った」

魔王「……なぁ魔王、お前はそれらの問いに対する答えを、全部知ってるんじゃないのか?」

勇者「さて、ね……」


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