過去ログ - 【モバマス】「幸子、俺はお前のプロデューサーじゃなくなる」
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16:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 21:58:47.83 ID:DVgSD76f0
 マンションに戻ると、103号室の前、セミの代わりに男の人が立っていた。
「ひっ」
 男の人が振り返る。
「森久保さんですか?」
「そうですけど……」
「お届けものです」
 ずいとダンボールを差し出される。
 頷き、目を合わせないようにしながら、扉の内側へと滑り込む。
 ハンコを押し、受け取った荷物を抱え……重すぎですけど……。
 ほとんど押すみたいにして、奥の部屋へと滑り込ませた。
 独特の臭いがかおる、来て日が浅い、真新しい私の部屋。
 殺風景で、誰もいなくて、物悲しい。
 急に、全身から力が抜けたみたいになって、床にぺたりと座り込む。
 しん、と静まり返った部屋。
 どこか遠くで車の排気音が聞こえるだけ。
 目の前に置かれたダンボールをぼんやりと見る。
 送り主には、田舎暮らしのおばあちゃんの名前。
「ばっちゃ……」
 ダンボールを開くと、丁寧に折りたたまれた手紙が顔を出す。


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