過去ログ - 【モバマス】「幸子、俺はお前のプロデューサーじゃなくなる」
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27:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:05:56.71 ID:DVgSD76f0
 待ち構えていたプロデューサーの車に乗り、高速を飛ばして、おばあちゃんが入院する病院へ。
 おばあちゃんは全身にたくさんの管をつけて、穏やかに眠っていた。
「一時期は危険な状態にありましたが、峠は抜けました。今は落ち着いています」
 お医者さんの優しい声に、我慢できなくなって、私は声を上げて泣く。
「触っても……いいでしょうか」
「ええ。その方が、喜ばれるでしょう」
 私は、おばあちゃんの、細く、がさがさした腕にそっと触れた。
「ごめんね、ばっちゃ……。私、中途半端で……こんな……」
 拭っても拭っても涙が出てくる。
 その時、おばあちゃんの腕がかすかに動く。
「……乃々や」
 はっとして顔を上げる。
 おばあちゃんが、薄目を開けて、私を見ていた。
「ばっちゃ……ばっちゃ」
「素敵な、衣装だねえ……」
「うん……私、これで、大勢の人の前に立ったよ」
「頑張ったねえ……乃々」
「うん……でも、私、失敗してばっかりで……」
「気負うことはないよ。乃々が思う通りにやりなさい。私は……何があろうと乃々の味方だから」
「ありがとう……ありがとう、ばっちゃ……」
「私は……立派な孫を持った。幸せ者じゃ……」


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