過去ログ - インデックス「ふて寝もいい加減にするんだよ!」フィアンマ「んー」
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27: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/05(木) 22:54:44.61 ID:ChCleyub0

気がつけば、男がドア付近に立っていた。
その大男は、フィアンマと同じ『神の右席』が一人―――後方のアックア。
『聖母崇拝』に『聖人』、希少な属性を自在に操りこなす魔術師にして、傭兵。
彼の見守る様な視線が煩わしく感じられ、フィアンマは無気力に返す。

「そういう訳でもないさ」

そろそろ割り切らないといけないからな、などと言いつつも。
彼の瞳の奥底、激情が押さえ込まれていることを、アックアは知っている。

「……くれぐれもあの少女に八つ当たりはしないことだ」
「言われずともしないが。そこまで幼稚ではない」

素っ気なく言い、彼は背もたれに身を預ける。

「……ところで、あの魔道書図書館はどうする。会議中半分程寝ていたせいでわからんのだが」
「それについて貴様はもう少し反省するべきである。…暫く貴様が面倒を看ることで結果が出たはずであるが」
「そうか。……ん? ……そうか」

適当に返事をした後に考え直して、しかし諦めたらしい。
魂が半分抜けている様な男だな、とアックアは思うも。
しかし重要な仕事があればきちんと頭を働かせるし、魔術の腕では叶うはずもない男に無闇に楯突くはずもなかった。
もっとも、アックアも魔術師なので、根本的に考えが違えば離反するのだが。



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