過去ログ - インデックス「ふて寝もいい加減にするんだよ!」フィアンマ「んー」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/09/08(日) 02:25:59.56 ID:LP78nUyy0
「もしかして、あの子にですか? それとも、恋人さんに?」
女性店員は柔らかな声音で話を続ける。
ここで会話を打ち切るのも不自然なので、フィアンマは言葉を返す。
「……ああ。恋人に、だよ」
女性店員はもしかしたらインデックスがフィアンマの恋人と思ったかもしれない。
だとしても訂正する必要性は感じられないし何より面倒だ、と彼は思う。
彼女はフィアンマの返答ににこにこと綺麗な笑顔を浮かべる。
女性というのは基本的に恋のお話が大好きな生き物だ。
「でしたら、作ることも出来ますし…あ、薔薇を沢山入荷したんです」
本数で意味が変わることをご存知ですか、と聞かれる。
フィアンマは頷いて、提示された大量の赤いバラを眺めた。
「11本程、いただこうか」
「ありがとうございます。少しお待ちくださいね」
女性は一度作業場に引っ込み、いそいそと花束を作り出す。
やがて出来上がったそれに代金を払い、受け取り、フィアンマは歩き出した。
向かう場所がある。近頃行けていなかったところだ。
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