過去ログ - インデックス「ふて寝もいい加減にするんだよ!」フィアンマ「んー」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/09/08(日) 02:26:25.31 ID:LP78nUyy0
11本の薔薇の花束は、『最愛』を意味する。
赤い髪を、服を、白い肌を雨に濡らし。
途中で傘などの雨具を購入することもなく。
フィアンマはたった一人、そこそこに広い墓園へとやって来た。
多くの墓がある中、たった一つを迷うことなく選び、歩いて辿り着く。
「……遅くなったな」
まるで、待ち合わせをしていた恋人へかけるように。
優しい声でそう言葉をかけると、彼はしゃがんだ。
それから、墓石の前へそっと、手渡すかの様に花束を捧ぐ。
幽霊なんてものは存在しない。
この世に未練があって、未練故に出てくるのなら。
或いは世界への悪意故に、幽霊というものが出来るなら。
彼女は、自分の所へ来てくれるはずなのだから。
「……魔道書図書館を預かる事になったのだが、見目が女の子供だ。やりにくい」
あの少女しか適任者が居なかったのだろうから仕方がない、と付け加え。
「仲良くなりたいと言われたのだが、どうしても打ち解けられる気がしない。
……まあ、それで支障は無いだろう。それに、テッラがフォローをするさ」
届かないと、わかっている。
頭の中では理解しているのに、言葉は紡がれていった。
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