過去ログ - 瀬名詩織「お久しぶりね、ラプラス」
↓ 1- 覧 板 20
17: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:21:27.85 ID:WYJExcc6o
「また、会いに来てもいい?」
私は微笑みを浮かべながら問いかける。
『……』
18: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:22:09.69 ID:WYJExcc6o
「なんで……」
何で、何も答えてくれないの。
私の問いかける強い口調を無視してラプラスは進む。
19: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:22:38.68 ID:WYJExcc6o
『…きゅ』
ラプラスはまたしても私の襟首を咥えて
今度はゆっくりと堤防に降ろす。
20: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:23:26.29 ID:WYJExcc6o
―
「詩織、いきなり沖縄に帰りたいって言うから付いてきたがそろそろ限界だぞ」
「もう少しだけ…」
21: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:24:56.27 ID:WYJExcc6o
「…沖縄はいい所だな」
「…えぇ」
「そういや、この間泊まってる民宿の近くのご老人たちとお茶飲んでた時に聞いた話なんだけどな…」
22: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:25:31.92 ID:WYJExcc6o
「おっ、興味ありか?」
ありどころの話じゃない。
「神様は子供を乗せて海を守ってくれるんだけどな」
23: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:25:59.17 ID:WYJExcc6o
「…ごめんなさい」
「一体どうしたんだ?」
プロデューサーさんは私の目から落ちる雫を受け止め続ける。
24: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:26:40.48 ID:WYJExcc6o
「きっと詩織が大好きだったんだな」
「……私も子供の頃からずっと…大好きだったわ」
25: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:27:25.02 ID:WYJExcc6o
「少し長い話になりそう……」
「話したいことが沢山……」
「じゃあもう一泊取ってゆっくり話すか?」
26: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:28:21.15 ID:WYJExcc6o
私は海に背を向けて歩き出したプロデューサーさんを追いかける。
「…きっと私の友達は他の子のお世話焼きに行ったの」
「とっても面倒見の良い子だったから」
27: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/09/06(金) 20:28:50.29 ID:WYJExcc6o
「明日までに俺も歌の練習しないとな」
「そうね」
「こっちは料理の量が多いから太ってなきゃいいな」
35Res/13.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。