過去ログ - 凛「ふーん、アンタが私のサーヴァント?」
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667: ◆ohd.LsER4s[saga]
2015/02/19(木) 02:59:06.94 ID:ovPRo09Jo

芳乃「客寄せ人形のお相手はわたくしが引き受けましょー。……ではまず、一席ぶたせて頂いてー」


再び大きな巻貝に顔を近づけようとした白き天女は、しかしまたも思いついたようにその所作を中断させ、ちらりと視線を動かした。


芳乃「そこな剣士様、ぜひぜひお力添えをー」

セイバー「わ、私ですか…? 助力は無論惜しみませんが、しかし…どのようにすれば…?」


突然に水を向けられたセイバーは、若干の戸惑いを見せながらもむしろ前のめりに返答する。


芳乃「わたくしに軽く触れてくださいませー。そなたの持つ御剣とは、わたくし相性がいいようなのでしてー」

セイバー「この剣が…ですか? なるほど、そういうことでしたら…」


得心が行った様子で、セイバーはすぐに白き天女の傍へと駆け寄る。

そうして草薙の叢雲を放つ神秘の剣を持つ側とは反対の手を、ぽんと軽く相手の肩に乗せたのだった。


アーチャー「……まずは厄介なマスコットさんたちを、芳乃さんが抑えてくれます…むふふ、さあ動き出しますよぉ…!」

卯月「で、でも…一体何をどうするんですか? マスコットさんたち、数えきれないほどいますよ…!」

芳乃「ほら貝の音は魔を払うといわれておりましてー、さらにはこの音を聞きさえすれば、みなの戦意も高まるでしょうー。これがわたくしの応援ゆえー」

卯月「え、えっと…? つまり…?」


困った様子の顔をこちらに向けてくる卯月だったが、……ごめん、通訳が欲しいのは私も一緒だったりするんだ。


アーチャー「むふふ…まあ、まずは芳乃さんに任せてくださいということです…、むふふふ」


そうアーチャーが言うや否や、白き天女にぼうっと薄い膜のような光が灯ると、みるみるうちに輝きを増していく……

傍らに寄り添うセイバー、その手の内に携えた神秘の剣もまた呼応するかのように、蒼と白銀の煌めきを解き放っていく――!


芳乃「さてさて、準備はよいですかー? そこなうぞーむぞー、お覚悟あれー。そのお心、ぐるぐる乱してみせましょー!」


こうして、征竜の剣士を従えた神代の巫女は、今度こそ大きな巻貝――出陣を告げる法螺貝の歌口へ、その小さな唇を合わせたのだった。


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