10: ◆LUrsvHMguE[saga]
2013/09/07(土) 22:58:09.37 ID:Jyz35gQ40
博士「私にも解らないということだよ。いずれ君とて出会う事になるだろう」
博士は散らばった報告書を纏めて鞄へ詰め込むと、白衣のポケットから小銭を取り出して机へ置いた。
馬場も財布から自分が飲み食いした分の料金を机に置くと、足早にカフェを飛び出した。
博士が「何かあるのかね」と怪訝な表情を浮かべながら上条に尋ねたが、上条は「さあ」と答えることしか出来ない。
余計な詮索をしないのが、正しいメンバーの在り方だ。
プライベートは仕事に支障を来さない限り、誰に文句を言われる訳でもないのだから。
会計を済ませると、研究所へと向かう博士とは真反対の方向へと歩き始めた。
上条「……なんだあれ」
ふと、気になった。今日は平日だ。しかもこんな真っ昼間から銀行の防犯シャッターが閉まっているなんてことは無いはずだ。
となると強盗が入り、防犯シャッターが降りたのだろう。
何とかするだろ、と上条が歩き始めた瞬間。防犯シャッターは爆発した。
学園都市の防犯シャッターは確か耐熱性が高いと聞いた事があるが、案外大したことがないのかもしれない。
ゴォォォ、と燃える火の中から現れたのは三人組の男だった。一人の男の手には金が入っているビジネスバッグが握られていた。
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