過去ログ - 梓「いいんですか?夜中まで学校に残ってしまって」澪「ま、まあな」
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31:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/08(日) 04:10:15.90 ID:Hjfi+YbQ0

澪「おろかにもわたしは自分一人の問題だと、誰にも心配をかけまいとした。でもわたしは運が良かった。一人で悩みを抱え込もうとしても無理矢理聞き出すような……ははっ、自分勝手な親友がいたから」

梓「それって……あぁっ」

澪「さすが幼馴染というか。どんなに表面を繕って周囲に明るくふるまっても、アイツの目は誤魔化せなかった」

澪「今思うとわたしって馬鹿だよな。どうしてすぐに悩みを誰かに打ち明けなかったのだろう」

梓「……わかります、その気持ち」

澪「何度となく律に心配されてきた。ついイライラが募って心にもないことを言ったこともある。それなのに律はわたしと顔を合わせても嫌な顔ひとつしないし、日常を崩そうともしなかった」

澪「ある日律に言われたんだ。幼い頃から今までで一度も見せたことのない、本気の怒りを放ちながら」

澪「『おまえ、ヤバイこと考えてないよな?一人で悩んでたらダメだ。仲間に相談しろよ!わたしじゃダメか!?なら唯でもいい!ムギでもいいし和でもさわちゃんでもいい!全部ぶちまけてみろ……!!』って」

梓「不覚にも律先輩がカッコよく思えてしまった」

澪「すごい剣幕で迫られたものだから足がすくんでしまったよ。でも頭は不思議と冷静でいられてさ。『ヤバイことなんて考えてないぞ、男の人になってみたい、くらいがせいぜいだ』って言い返す準備はできてた。まさに口を開こうとしたときだ」

澪「律が……律が涙を流したんだ。わたしは今度こそ茫然とした」

梓「…………」

澪「嗚咽の止まらない律を眺めていてようやく気づいた。これは自分だけの問題じゃない。迷惑をかけまいと一人で抱え込んでいたら、それがかえって大好きな親友を傷つけてしまう。悩みをみんなに打ち明けようと決意したのがそのときだ」

澪「後日律や唯、ムギ、和に相談した。話し合った結果は梓も知ってるとおりだ。あいつらがいたからあの日、梓とあの話し合いをする勇気が生まれた!」

梓「そうか……みんなはすでに知ってたんですね……わたしたちの関係を。あの日を迎える前から」

澪「今まで黙っててごめん……」

梓「ぜ、ぜんぜんかまいませんっ、むしろ話してくれて嬉しいです。でも気になるのは……あの日問題が解決したあとも黙っていたのはどうしてです?」

澪「それは…………」

梓「?」

澪「……梓と二人だけで解決したことにするほうが素敵だ、て唯が」

梓「無邪気なもんです……」


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