過去ログ - 梓「いいんですか?夜中まで学校に残ってしまって」澪「ま、まあな」
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以下、新鯖からお送りいたします
[sage]
2013/09/08(日) 04:14:09.91 ID:Hjfi+YbQ0
梓「いや、解ったとは違うのですけど……。それに話を聞く限りでは、澪先輩の悩みに気づいたのは律先輩よりずっと後でしょう、おそらく」
梓「澪先輩から憂鬱な雰囲気をほんの少し感じ取りました。けれど態度に表れないし、なにより困ったことがあれば恋人のわたしに相談してくれると思っていたから訊こうとしなかった。今思うと恋人って立場に甘えていただけです……」
澪「……」
梓「ある時ふと、ほんとうになんでもないときにふと、わかったんです。澪先輩の悩みの正体が。そして先輩が一人で解決しようとしていることも」
梓「ポッと頭に過っただけで確証なんて無くて……。それなのに確信がありました」
梓「そしたら今度はわたしが悩んでしまいました……。澪先輩に気づかされたんです、壁の存在に」
梓「死角にいた壁が問いかけたんです。あんたは澪先輩を理想の男像に重ねているだけじゃないかって」
梓「先輩のコトバを借りて表現したけど、実際には自分へ宛てた独り言だった」
梓「わたしはけいおん部に入った頃から、先輩をカッコよくて頼れる人だと尊敬していました。一度部を辞めようとしたのを撤回したのも澪先輩が信頼できたから。部活だけでなくプライベートでも澪先輩と二人っきりで過ごすことが珍しくなくなった頃には、信頼が恋慕に変わっていました」
梓「壁が問いかけたようなことを考えたこともないです。だから自分が呟いたとは……正直今も信じられなくて。それに呟きの内容について触れるのが恐くなりました。まるで自分を構成する大事な部分を稚拙な手で弄り回すような危うさがあった」
梓「そこであの独り言を聴かなかったふりをすることにしました。べつのことに夢中になることで思慮がそちらへ向くのを避けたりもしてきました……」
梓「それでも壁から逃げることはできなかった……。とうとう夢の中に出てきたんですよっ!!男の人の身体になった澪先輩がッッ!!!」
澪「あ…梓……?」
梓「わたしは恐くなって逃げようとした!けど身体が言うことを聞かなかった!!勝手に身体が動いた!そしたらそいつも近寄ってきた!嫌なのに腕の中に抱かれたッ!嫌なのに!」
梓「気持ち悪いのに、わたしの身体は気持ちよさそうにしててっ!!そいつに身体をまさぐられてッ!!!恥ずかしい声を出させられた!あげくわたしの身体がそいつに抱きついて押し倒させて……グゥヴェエエエエエッ、はあはあ…ヴェエエエッッッ!!グォホッ!ゴホッ!!」
澪「お、おい!もういいよ!!辛いだろ!?」
梓「ゲホッゲホォッ、ハァッ、ハァッ……」
梓「すいません取り乱して……」
澪「辛かったなあ……。辛かったなあ……!」ぎゅっ
梓「あぅっ、暗闇で急に抱きつかないで…………やっぱりこのままでいて」
澪「よしよし…………」なでなで
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