過去ログ - 梓「いいんですか?夜中まで学校に残ってしまって」澪「ま、まあな」
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38:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/08(日) 04:17:49.07 ID:Hjfi+YbQ0


 ――ねえ、あの頃のわたし。貴女の悩んでいることは決して無駄にならなかったよ。それは試練です。その試練を乗り越えた先に本当の幸せがあります。一度乗り越えてしまえば同じ試練を二度でも三度でも、簡単に乗り越えてしまえます。

 あずさは澪のために、澪はあずさのために、生きる。でも生きるには一人で抱え込んではいけない。貴女には愛してくれる仲間がいる。どうかそれを忘れないで。

 貴女はシャボン玉は好きですか?どちらでもないでしょうね。未来のわたしはシャボン玉が大好きです。貴女には想像もつかないかもしれない。そんな子供の遊び、と一蹴してしまいますか?

 優しく吹くだけで飛んでいくそれはか弱く、それでいて美しい色合いを纏う。わたしの目はたゆたうシャボン玉に惹かれ見守ってしまう。ときどきシャボン液に濡れた手を差し出して、そっと乗せ、眺める。

 幸せとは泡のように脆いもの。あのなんでもない雨粒が当たるだけで弾け、無害でかわいらしいぬいぐるみに触れたらやっぱり割れてしまう。泡の表面では様々な色のひしめく群像劇が繰り広げられていて、見つめる者を楽しませる。

 わたしはこの儚い美しさを大切にしたい。キミも一緒にどうです?




こんどこそおしまい


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