過去ログ - 霧切「苗木君、貴方には死んで欲しかった」
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11:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 08:47:05.23 ID:Qd2LjVffo

「なにを恐れているのよ……」

止まらない震えが共振のように恐怖や不安を増幅させていく

「なら、苗木君と一緒にいることを肯定するの?」

いいえ、それは嫌よ

ええ、そうした方が良いわ

対立する心の言葉がぶつかり合う

「……………」

ゆっくりと手袋を外していくと、

焼け爛れた手が視界を埋め尽くす

医者を抜いて誰にも見せたことのない過去の傷

信じたことで裏切られ、焼かれた両手

それが心の半分が苗木君を拒絶する理由

死んで欲しいと願う理由、殺したいと思う理由

「……だって、仕方ないでしょう?」

自分の心に言い聞かせるように呟く

「許してしまいそうなんだもの……彼なら全てを委ねるほどに信じても良いって……」

怖い。裏切られるのが

人並みにあるといった感情。それが私を苦しめる

嬉しいことや楽しいことがあれば笑う、悲しいことがあれば泣き、苛立てば怒る

「……こんな記憶、忘れていれば良かったのに」

それがなければここで彼と過ごすことに拒否反応を示すこともなく、

この両手が痛むことなんてなかったのに

「……悪いわね、苗木君」

押さえつけた半心を閉じ込め、震えを止める

「私は貴方を殺すわ」


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