過去ログ - 霧切「苗木君、貴方には死んで欲しかった」
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17:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 11:38:55.65 ID:uss/R0TTo

グサッと腕に痛みが走った

「あな……た……」

「普通ならあんたみたいな女なんて狙わないんだけどさ!」

抜かれた血まみれの鋏が視界に映り、

それは再び体の中へとねじ込まれていく

「っ……ぁ……」

部屋に来た時点でくまなく調べるべきだった

苗木君のことで頭をいっぱいにして……馬鹿な私

「白夜様のためにッ死ね! あんたがいたらクロがばれるッ! だから……死ね!」

振りかぶったもう一本の鋏が私に狙いを定めて降りてくる

ベッドに横たわる私に逃げる術はない

逃げる……理由もない

このまま死んでも苗木君から逃げることはできる

そうわかっていたからこそ、私は小さく笑った

「!?」

「……早く殺して」

「はぁ!?」

「必要、なんでしょ……私にも死が必要だから」

早く殺してと願う。

でも、どうして、なんで、こうも私は上手くいかないんだろう

インターホンが鳴り、

「霧切さん、このあと探索に行こうと思うんだけど――」

入った声は嫌いな苗木君のものだった


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