過去ログ - 霧切「苗木君、貴方には死んで欲しかった」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/08(日) 12:14:47.29 ID:uss/R0TTo
「隠し部屋のことだって囮に使っただけ」
「……………」
「ちょっと前のだってそう。私は試したんじゃなく見捨てただけ」
「……………」
苗木君は黙って話を聞いてくれる
聞き終え、彼は私を罵倒してくれるのかしら
それとも、殺してくれるのかしら
「今も……貴方を殺す計画を立てていたせいで油断した」
「……嘘だ」
「いいえ、嘘じゃないわ。あの時だってあなたの心配なんて――」
「それは違うよ、霧切さん。霧切さんが僕を心配してくれた時の言葉は感情を感じられた」
苗木君は容赦なく私の手を握る
そんな温かさなんて問題ないほどに熱くなったことのある手なのに、
私は耐えられないほどのモノに感じ、引こうとして、引き戻されてしまった
「霧切さんはいつも気遣ってくれた、助けてくれた……だから、嘘だ」
「っ……」
まっすぐ見つめてくる彼の瞳から逃れられず、
感情をむき出しにして紅潮していく表情を隠せず、
わずかにずれた手袋が抜け、
私の負った過去の傷ですら……彼の前に露見してしまった
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