過去ログ - 霧切「苗木君、貴方には死んで欲しかった」
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25:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 12:57:26.33 ID:uss/R0TTo

抱き合ったままの私達を見られる前に、と、私達は離れた

少し名残惜しかったのは心の中に秘めた秘密

けれど、それもいつかは告げてしまうのかもしれない

「……腐川さん、どうなったんだろう」

「……あっちは十神君たちが何とかしてくれるでしょう」

「怒ってないの? 刺されたのに」

彼の不思議そうな問に、

私は思わず笑ってしまった

「な、なんで笑うの!?」

「ふふっ……ごめんなさい」

だって、そのおかげで私は苗木君との距離を縮められた

怒る理由なんてない。そしてなにより……

「……苗木君」

「なに?」

「私のこと、支えてくれないかしら」

そう言いつつ体を預けると、

「え、う――うわっとと……急に来られると困るよ」

少しよろめいて踏ん張ってくれた

体を支える。心を支える。

含めた意味に彼は気づいてくれるかしら

「ごめんなさい……それでどうかしら」

「うん、支えるよ。僕でよければ……霧切さんの全部を」

即答だった

「ぁ――……」

そのせいで言葉を失った私はきっと――さっきよりもずっと明るく笑っているのかもしれない


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