過去ログ - 【Fate/stay night】桜「ライダーの馬、変わった名前ね」
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17: ◆VUVWczQ0wI[saga]
2013/09/08(日) 12:26:53.33 ID:hkw2fN9Zo
深夜零時。

間桐の屋敷の地下室に、小さな二つの人影があった。

一人は桜。

そしてもう一人は桜の祖父『間桐臓硯』。

二人の間には魔法陣が描かれ、その役割を果たす瞬間を刻一刻と待ち受けている。

桜「……お爺様。マスターは全員殺さなければいけないのですか?」

桜は自分が臓硯に逆らえない事を知りつつ、

今から行う事に対するほんの些細な抵抗として質問を投げかける。

臓硯「そうさな。おぬしがどうしてもと言うなら、一人や二人は見逃してやっても良い」

桜「え……!?」

その答えは桜の予想と異なっていた。

いつもなら、桜の抵抗など蟻でも踏み潰すかのように一蹴される。

しかし、この祖父は稀に好々爺めいた優しさを見せる時があった。

臓硯「分からぬか?」

臓硯「マスターを全て殺す必要は無い。サーヴァントさえ奪えれば良いのだ」

臓硯「生かしておいて危険な輩は処分する」

臓硯「が、残したところで支障の無い輩なら見逃してやっても良い」

臓硯「可愛い孫の頼みじゃからな、多少の融通はきかせよう」

祖父が譲歩する事など滅多に無い。

その奇跡的なチャンスに桜の心が僅かに揺らぐ。

しかしそれで頷いてしまえば、

生死に関わらず他のマスターとの戦闘が避けられなくなる。

桜にはそれを望まない一番の理由があるのだ。


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