過去ログ - 【オリジナル】スクルド｢未来が見えなくなりました｣青年｢コーラでも飲む？｣
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9:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 23:04:56.78 ID:nyKibcjR0
不意に背後から足音が聞こえ始めた。

振り向くと、少し遠くから人影がこっちに向かって歩いて来てるのが見えた。 この空間には自分以外にも誰かがいるらしい。

徐々にその人影が近づいて来る。 が、その姿は何故か靄がかかっているのか、距離が縮まってもハッキリとは見えない。

人影が歩みを止める。

そしてこちらに向かって何かを呟いた。 よく聞き取れなかったが、その声は何処かで聴いたことのあるような声であった。

人影が手を此方に向けて伸ばしていた。 気付けば自分も人影に向けて手を伸ばしていた。

自分はこの人影を知っている。 ような気がした。

あの人影は誰だろう？ 足を一歩前に進めた。

パリンッと、硝子の割れたような音が空間にこだます。

それが合図のように空間が自分の足下から突如亀裂が出来、崩れ始め た。

人影がこちらに向かって走ってきた。 自分も人影に向かって走り始める。 距離が縮まるにつれ、先程までは見えなかった輪郭がハッキリと見えるようになっていた。 そして、その人影がいよいよ目前に迫った時、踏み出した地点の足場が崩れ体が暗闇へと落下していった。

顔をあげる。 ひょっこりと自分が落下したところから人影が顔を出して、こちらを見ていた。

そして自分がその顔を見た瞬間、目の光景が暗転し、意志が遠退いていった。

あの顔は ーーーーーーーーーーーーーーー



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