31:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/09(月) 01:49:41.63 ID:uVWPL9kB0
まどか「みんな、どこにいるのかな」
ほむら「円環の理のことを言いたいのかしら?」
まどか「……それでもいいや。あのね、私、思うんだ」
まどか「いなくなったその人が何処に行ったかさっぱり見当もつかないから、残された人がいつもいつも勝手に、『死んじゃった』とか『導かれちゃった』って説明をこじつけてるんじゃないかって」
ほむら「難しいわね。つまり、死んだ魔法少女が行き着く先は私たちには知覚しようがないのだから、円環の理だなんて場所を設定するのはナンセンスだってことかしら?」
まどか「人の死が真に死であるはずがない以上、死者を悼むのもあまり意義のないことでもある、ってことかな」
ほむら「まどからしくないわ。そんな小難しいこと言うなんて」
まどか「えへへ、実はキュゥべぇの受け売りなんだけどね。でも、なるほどって思ったよ。死んじゃった友だちを自分から遠ざけているのは、他でもない自分なんだって」
ほむら「……死の概念を疑い始めれば、人を殺したという罪も、なかったことにできるのかしら?」
まどか「……よく分からないよ」
ほむら「皮を剥かずに冷蔵庫に仕舞ったバナナのようだったわ。私はそれを撃ち抜いたの」
まどか「うん、そうだろうね。マミさんのは怖くて、私はだいぶ前に見たきりだったけど、あれよりも悪化してたんだろうなあ」
ほむら「私も思わず甘やかしてしまった。最後の瞬間まで抱きしめてあげてたわね、今気づいたけれど」
まどか「もともとほむらちゃんに罪はないよ。それでよかったんだと思うよ?」
ほむら「ええ。たぶんね。マミも幸せそうに笑っていたし」
まどか「……やっぱほむらちゃんは、強いや」
ほむら「そうかしら。私が泣いてないから?」
まどか「ううん。それだけじゃなくて、あの日からぜんぜん、ソウルジェム濁ってなかったでしょ?」
ほむら「あなたがいる限り、絶望することなんてないわ。これまでも、これからも」
まどか「ティヒヒ、なんだか嬉しいな」
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