過去ログ - DQ5「遺言状で勇者探せと言われた」第十三巻
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858:1 ◆evD71lEwzE[saga sage]
2013/09/25(水) 17:41:53.31 ID:9OgwGgijo
デボラ「ふふん。魔物のシビリンの分は払えないからね。こっちも受け取れないし」

ベラ「に、人間界では私のほかに妖精を見たことないし迷惑はかけてないと思うわ！」

デボラ「まっ、どっちでもいいわよ。トビラとこの子のことが知りたかっただけだし」


デボラ「じゃああんたたちの任務ってなに？なんでわざわざあぶない国へ来たわけ？」

ベラ・ヨシュア・ジロー・カオル「………」

シビリン『イいテンきだよー』ﾌﾜﾌﾜ

ベラたちはデボラに、シビリンの体験談を交えたこれまでの冒険を説明した。


…

……


午後5:00　　ポートセルミ　　酒場宿ポートミクス
宿屋“メダパニダンサーと怒涛の羊亭”　　3階　　23号室　応接間


デボラ「私のパパが持ってた経営施設は、このポートミクスとリゾート島なんだけど」

デボラ「パパがサラボナの怪獣に殺されたゴタゴタで、国に買い取られちゃってね」

デボラ「ルドマン家当主を引き継いだ私がポートセルミの教団銀行へ訪れれば」

デボラ「パパの遺産金を引き落とすことができるから…」

デボラ「そのお金で、この宿とリゾートを買い戻すつもりだったけど」

デボラ「銀行は遺産相続の不備を主張して、ルドマン家の口座を凍結してきたのよ」


ベラ〈う〜ん…？　私にはお金や銀行の話って、全然わからないわね〉ﾎｵﾂﾞｴ

デボラ「つまり、パパから預かったお金を娘の私に渡そうとしない性悪な銀行なのよ」

ベラ「えっ。なにそれ？ひどいわ！」

デボラ「むかつくわよね。でも、あんたたちがゲマっていう教祖を倒した6日前だわ」

デボラ「パパの預金でポートミクスの運営権を買ってほしいって提案をされたわけ…」

ベラ「デボラちゃんがこの酒場宿のオーナーになったのは、つい最近なのね」

デボラ「そういうこと。光の教団はたくさんのお金が必要になったんでしょう」

デボラ「多分あんたたちが追い込んだせいよ」


デボラ「光の教団がパパの遺産を使って奴隷を虐げてるなら…私も許せないわね」ｷｯ

デボラ「とはいえ、このメンバーでリゾートを取り返すのは現実的じゃないと思うわ」

ヨシュア「！……」ｷﾞﾘｯ

ベラはヨシュアの左手をにぎった。

ベラ「だからとりあえず、私たちの任務はリゾート島の潜入調査なの」

デボラ「たしかにあんたなら大丈夫かもね。この子はちょっとあぶないけど」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シビリン『？』


デボラ「パパのころは違ったけど、今、リゾートで停めれる船は国の連絡船だけよ」

デボラ「それ以外は停めれないし、今のリゾートがどんなふうかは私も知らないわ」

デボラ「……ずいぶん厳戒態勢だと思ってたけど……なんかなっとくしたわよ」ﾁﾗｯ

デボラ「五時を過ぎてるわね。残りの便は七時よ。勇者とはどう待ち合わせるの？」

ジロー「勇者さまは午後八時、検問所に来られます」

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