過去ログ - DQ5「遺言状で勇者探せと言われた」第十三巻
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891:1 ◆evD71lEwzE[saga sage]
2013/09/27(金) 04:19:41.98 ID:JpqlVmnRo
午後5:18　　ポートセルミ　酒場宿ポートミクス
宿屋“メダパニダンサーと怒涛の羊亭”　　玄関前


ベラ『ハアハア……』ｸﾞｲ

ベラは汗をぬぐった。

＊『シビリンゴレムンかラおシエてもラッた。しッてルよ』ﾓｿﾞﾓｿﾞ

ベラ『えっ？なにを？』

＊『ベラモテモテダねー』

ベラ『………』ｶﾞｸｯ


ベラ（トンヌラがグランバニアで私と妖精を秘密にしたわけがわかった気がするわ…）

ベラ（注目を浴びるってこんなに大変なのね。男の子なんかみんなピピンくんみたい）

ベラはポートセルミの地図をひろげた！


ベラ（商店街はこの酒場宿の南西よ。西からも南からも行けるけど…）ﾁﾗｯ

…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…　…ﾜｲﾜｲ…　…ｶﾞﾔｶﾞﾔ…

ベラ（旅館街があった南のほうが混んでるわね。街の中心だからかしら…？）

ベラ《シビリンくん、すいてる西のほうから行くわ。……もうすぐ夕方ね》ﾐｱｹﾞﾙ

ベラはしのびあしであるきだした。


午後5:25　　ポートセルミ　北門


ｻﾞﾜｻﾞﾜ　ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

ベラ（街のいちばん北西に着いたわ。……ポートセルミの陸の出入り口は、二つある）

ベラ（私たちがくぐった南門とこの北門よ。もちろんこの北門にも検問所があるわ…）


街の少女B〈……このカバン何？黒くて細長くてカワイイなぁ…。小さいけど……〉

街の少女C〈エタンセルのポシェットよ。小物しか入らないけど、かわいいからいい〉

ベラはしのびあしであるき、街路樹と人込みにまぎれている。


ベラ（もしかしてカバンって女の子に人気なの？　どうりで私も注目されるわけだわ）

ベラ（トンヌラは流行を知ってたのかしら。ステキなカバンがもらえてうれしいけど）

ベラ（……トンヌラって変なところでこだわるからな。苦労しちゃうわ。ウフフ……）

ｻﾞﾜ！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　　ﾂｶﾂｶ…

ベラ『？』　　＊《ナにー？？》


デボラ・壮年紳士A・街の淑女Aがあらわれた！

ベラ《デボラちゃんよ。こっちの道に来たのね。雨じゃないのに傘をさして歩いてる》

街の男性A「あれがウワサの、ポートミクスの新オーナー。なんというか…すげえ女」

街の少女B・C「キャーッ！？デボラさまーっ！ステキーっ！」ｷｬｰｷｬｰ

デボラ「私の美しさはこうして後の世まで伝えられていくのね」ﾂｶﾂｶ

壮年紳士A〈全くお嬢ちゃんは…〉

デボラ「今のポートセルミで、オーナーの私を次もそうやって呼んだらあんたクビ」

壮年紳士A「」

デボラ「そういう立場とかクチうるさいのはあんたの方じゃなかったっけ？」ﾂｶﾂｶ

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