10:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:39:26.86 ID:JuhLm2Gb0
おじさん「まあいい、カラスなんかに楽器は無縁さ」
僕「なにさその態度、教えてくれてもいいじゃん」
おじさん「なら、そのお譲ちゃんに着いて行ってみろよ」
11:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:41:26.46 ID:JuhLm2Gb0
僕(船着き場に着いて、お客さんが次々と降りて行く)
僕(当然女の子もだ)
僕(重そうだなあ、きーぼーど」
12:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:42:58.02 ID:JuhLm2Gb0
僕(よいしょよいしょと、女の子がきーぼーどを運んで行く)
僕(空はうんざりするくらいの快晴だ)
僕(気温は少し下がって、すごしやすくはなったけどね)
13:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:44:18.32 ID:JuhLm2Gb0
僕(公園に女の子が着いた)
僕(何か四角くて小さいものを、ポケットから取り出してる)
女の子「あ、もしもし?」
14:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:45:30.47 ID:JuhLm2Gb0
僕(箱からきーぼーどを出し始めた)
僕(随分とややこしそうだ)
僕(おじさんの歯みたいに、白と黒が混じってる)
15:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:46:42.48 ID:JuhLm2Gb0
僕(向こうから、髪の長い女の子が歩いてきた)
僕(友達なのかな)
僕(友達に会うために、こんな小さな島に来たんだ、この子は)
16:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:50:27.37 ID:JuhLm2Gb0
女の子「♪♪♪」
僕(女の子が何をするかと思ったら、がっきにある白黒の歯に手を当てて、音を出し始めたんだ)
僕(そして、それに合わせて女の子は、一生懸命、歌ったんだ)
17:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:55:15.01 ID:JuhLm2Gb0
僕(でもそれは大きいだけじゃなくて、なんかこう、温かいんだ)
僕(それでいて優しい、不思議な力)
僕(それは、さっき来た髪の長い女の子にぶつかっているみたいだった)
18:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 10:58:57.79 ID:JuhLm2Gb0
僕(僕は、一瞬でその大きくて、温かくて、優しい何かを好きになったんだ)
僕(名前すらわからないのに、不思議なもんだね)
僕(でもさ、どうしても忘れられないんだ)
19:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 11:01:20.79 ID:JuhLm2Gb0
僕「というわけさおじさん」
おじさん「ほう」
僕「鼻くそほじらないでよ」
20:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/10(火) 11:03:55.17 ID:JuhLm2Gb0
おじさん「ま、俺にはその正体わかるけどな」
僕「なんだよそれ、最初から教えてよ」
おじさん「落ちつけってカラスよ」ごしごし
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