過去ログ - 僕「僕はカラスなんだ」
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215:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:13:41.06 ID:6IHPO7fm0
僕「そんなことより聴いてよ、実はね」

おじさん「おお、わかったのか」

僕「言う前に喋らないでよ、空気読んでよ」
以下略



216:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:15:32.60 ID:6IHPO7fm0
僕「僕、がんばったんだよ」

僕「たくさんの生き物に出会って、たくさんのところに行ったんだ」

僕「羽が疲れて駄目になりそうな時も」
以下略



217:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:17:45.70 ID:6IHPO7fm0
僕「あの大きくて温かくて優しい何かはね」

僕「誰かを好きで好きで堪らない気持ちが、重なってできたものなんだ」

僕「一人や二人が好きとか、そういうんじゃなくてさ」
以下略



218:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:19:27.39 ID:6IHPO7fm0
僕(おじさんはこう言うと思ったんだ)

僕(『よくやったぞジョン、それが答えだ。頑張ったな』)

おじさん「がっはっはっはっはっは!」
以下略



219:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:21:36.20 ID:6IHPO7fm0
おじさん「いやすまんすまん」

僕(すまんですんだら警察も鳩もいらないよ)

おじさん「別にお前さんは、何も間違っちゃいない」
以下略



220:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:22:51.85 ID:6IHPO7fm0
おじさん「まあいい、理屈は完璧だ。だから、答えくらいは教えて……」

おじさん「ごほっごほっ!」

僕「おじさん?」
以下略



221:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:25:01.86 ID:6IHPO7fm0
おじさん「すまん…ちょっと疲れたみたいだな」

僕「おじさん、大丈夫?」

おじさん「カラスに心配されるほど、落ちぶれちゃいないさ」
以下略



222:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:27:56.50 ID:6IHPO7fm0
僕「なんだよ、起きてるなら目開けてよ」

おじさん「なんでもないと言ってるだろう」

僕「いやだから目開けてって言ってるじゃん」
以下略



223:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:29:33.37 ID:6IHPO7fm0
僕(おじさんは、短い言葉を言った)

僕(それが、あの大きくて、温かくて、優しい何かを指す言葉だってことはわかった)

僕(その後に、おじさんは、ゆっくりと目を開けたんだ)
以下略



224:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:32:00.46 ID:6IHPO7fm0
僕(多分、僕が旅に出たのは、何もできない僕を、認めてもらうためだったんだ)

僕(アンくんと僕は、同じだったんだ)

僕(なにもできない僕のままでいるのが嫌だった)
以下略



225:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:33:28.51 ID:6IHPO7fm0
僕(生まれてから、ずっと一緒にいてくれた)

僕(おじさんが僕のお父さんだった)

僕(ご飯を食べて、一緒に笑って、喧嘩もした)
以下略



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