220:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:22:51.85 ID:6IHPO7fm0
おじさん「まあいい、理屈は完璧だ。だから、答えくらいは教えて……」
おじさん「ごほっごほっ!」
僕「おじさん?」
221:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:25:01.86 ID:6IHPO7fm0
おじさん「すまん…ちょっと疲れたみたいだな」
僕「おじさん、大丈夫?」
おじさん「カラスに心配されるほど、落ちぶれちゃいないさ」
222:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:27:56.50 ID:6IHPO7fm0
僕「なんだよ、起きてるなら目開けてよ」
おじさん「なんでもないと言ってるだろう」
僕「いやだから目開けてって言ってるじゃん」
223:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:29:33.37 ID:6IHPO7fm0
僕(おじさんは、短い言葉を言った)
僕(それが、あの大きくて、温かくて、優しい何かを指す言葉だってことはわかった)
僕(その後に、おじさんは、ゆっくりと目を開けたんだ)
224:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:32:00.46 ID:6IHPO7fm0
僕(多分、僕が旅に出たのは、何もできない僕を、認めてもらうためだったんだ)
僕(アンくんと僕は、同じだったんだ)
僕(なにもできない僕のままでいるのが嫌だった)
225:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:33:28.51 ID:6IHPO7fm0
僕(生まれてから、ずっと一緒にいてくれた)
僕(おじさんが僕のお父さんだった)
僕(ご飯を食べて、一緒に笑って、喧嘩もした)
226:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:35:01.83 ID:6IHPO7fm0
僕(そう、伝えたかったんだ)
僕(精一杯言おうとしたんだ)
僕(照れくさいけど、この気持ちをね)
227:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:36:48.48 ID:6IHPO7fm0
僕(なんど羽でつついても)
僕(くちばしで叩いても)
僕(耳元で叫んでも)
228:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:38:46.09 ID:6IHPO7fm0
僕(追い出されてしまった)
僕(そう言えば、聞いたことがあるな)
僕(カラスってのは、死の象徴だってね)
229:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/13(金) 01:40:49.00 ID:6IHPO7fm0
これで僕のお話はおしまいだ。
どうだった?
うん、もちろんおじさんは僕のせいで死んだってわけじゃないよ。
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